日々是好日毎日御元気

ワタクシの身近に起こったさまざまなことを 面白おかしく(??)お届けしておりますです~~

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クリスマスキャロルを聴きながら

先日聴きに行った中西圭三さんのコンサートはなんだかとっても素敵でした。刈羽の文化ホールってカンジのところで、ホールって言っても300人ちょっとしか入んないんですけど、それがね、身近に感じてよかったのかなぁって。
とっても、ジーーーンと来るお話なんかもしてて、で、こんなお話になりました。
あなたも誰か、いつも隣に居る人を思い出してください。

「クリスマスキャロルを聴きながら」

もうずいぶん前から、手を繋がなくなった。
もうずいぶん前から、顔を見て話さなくなった。
もうずいぶん前から、キスのひとつもしなくなった。

喧嘩をして、仲直りするためにあなたの肌に触れることなんて、とっくの昔になくなっていた。
ただ傍にいるというだけの、単なる同居人に成り下がってしまったのはいったいどちらの所為なのかなんて、考えることすらせずにゆっくりと日々が過ぎていって。
何もせずに眺めているだけの毎日を繰り返して、あなたの顔をすぐに思い出せないなんてことが当たり前になってしまった私。
なんで、と思わないわけじゃない。
でも、じゃあどうすれば、までは考えないでしまっている。
与えられる毎日は緩慢と過ぎて、誰に何も与えないままでその日が終わる。これじゃあ誰だって退屈になるわと愚痴だけ言って、言うだけで済ませてしまう、そんなある日のこと。
突然、あなたが言い出した。
「コンサートに行こう」
「は?何時」
「今度の土曜日」
土曜日?って、娘の塾の送り迎えがあるし学校に行ってPTAの役員会があるし、そういえばお向かいの奥さんとお昼を一緒になんて言って出かけようと計画してたのも今度の土曜日だ。
「駄目よ」
「夜だし、娘は親の家に預けとけばいいじゃないか、もう赤ん坊じゃないんだから平気だよ」
「・・・・・でも」
そうじゃないんだってば。
あなたと一緒にお出かけって言うのが、乗り気にならない原因なんだから。
「前聴きたいって言ってただろ、この歌手さぁ」
そういって差し出したのは、もうずいぶん前に聴いていた同世代の男性歌手のコンサートチケットだった。
とても好きで気に入っていて、車のカーステレオにもこの人のCDを入れっぱなしにして聴いていた。男の人なのに、私よりも高い声が出るんじゃないかと思うほどキレイな澄んだ声で、切ないくらいのバラードを歌い上げる、その声も、その歌の歌詞も、その頃は大好きだった。
「いったい何時の『前』よ」
今は好みも変わり、違う人のCDが入れっぱなしになっている。
それなのにあなたは何にも知らないで、こんなものを用意して、いったい何を見てるのよ、といらいらと腹立たしくなって声を張り上げた。
「・・・・・行ってくれば?」
不意に後ろから声を掛けられて、ビクリと背中を震わせてぎゅっと振り返った。
「美奈子、帰ってたの」
今日は部活がないから早く帰るって言ったでしょ、と言いながら一人娘の美奈子が二人の間に割り行ってきた。
「いいじゃない行って来れば。せっかくのお誘いでしょ?」
中学2年になった娘は、この頃やけに大人びた言葉遣いをするようになった。今もほんの少し斜に構えて、父親の方に身体を寄せるようにして私を見ている。
身長もわずかばかり私よりも高い彼女は、まるで見下ろすようにしてもう一言言った。
「それとも、パパと一緒は嫌だとか?」

To be continues
  
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